田植え
現代の田植えは稲の苗をハウスで育て、田植え機で
あっという間に終わらせてしまうが、
戦時中の疎開先での重労働を思い出す。
小学校の5、6年生の頃だったか、都会育ちの
おボッチャマが、いきなり田んぼに入って鼻取りから
田植えまでの重労働の辛い思いは未だに忘れない。
鼻取りとは 牛の鼻のリングに竹竿を付けて引き回す
のだが、これは子供の役目で百姓の子供達は巧に
引き回すが、都会のお坊ちゃまは牛にバカにされてる
のか横目でジロッと見られて思うように動いてくれない。
後ろからは器具を持った親方に怒鳴られるし、牛には
振り回されるわで、情けなくて死にたいと思ったくらいだ
った。
田植えも辛かった。 とにかく腰が痛い 激痛だ。
何人かの人が並んで植えるから自分の持ち場は植え
なきゃならない。一休みする暇もない。
この時期になると学校へも行かずに農業に集中したもの
だが、早朝から暗くなるまでの重労働で昼はジャガイモ
数個と夕食に一杯の白いご飯を食べさせてもらえた。
今、田んぼの稲を見ると当時の苦しい思いが蘇る。
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